項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 13718-26-8 |
名称 | メタバナジン酸ナトリウム |
物質ID | m-nite-13718-26-8_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(ATSDR DRAFT(2009))である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(ATSDR DRAFT(2009))である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 不燃性(ATSDR DRAFT(2009))である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 金属(V)を含むが水溶解度について21 g/100 g(25 ℃)(Lide(88th, 2008))というデータが得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素を含む無機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合しており、データがなく分類できない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 無機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットLD50値は98 mg/kg(CICADs 29(2001))および212 mg/kg(DFGMAK-Doc..25(2009))に基づき、区分3とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | ラットLC50値は4.98 mg/L(雄)、3.73 mg/L(雌)(DFGMAK-Doc.25(2009))とのデータがあるが、ばく露時間が不明なため分類できない。なお、本物質はGHSの定義における固体であるため試験は粉塵で行なわれたと考えられ、粉塵/ミストの基準値が適用される。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
ウサギに20%溶液を適用した試験で刺激性が報告され(EHC 81(1988))、また、10%の濃度でヒトの皮膚に対し一次刺激性物質として作用したとの報告(NIOSH Publications 77-222(1977))により、区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。バナジウム化合物にばく露した労働者で、乾燥性皮膚炎の患者9人に対すし、本物質を用いたパッチテストの結果、1人が陽性を示し、乾燥性皮膚炎はアレルギー性である可能性が示唆された(DFGMAK-Doc. Vol.25(2009)元文献;SJOBERG, S.-G. Vanadium pentoxide dust(1950))。またセメント皮膚炎を発症している労働者にパッチテストを行った結果、125人中5人が反応を示した(EHC 81(1988)元文献;Schweizerische Medizinische Wochenschrift NI'. 32(1968))との報告もある。しかし、いずれの報告にも本物質が感作性物質であるとの明確な記載はない。さらに、石油発電所のボイラー洗浄中にバナジウム粉塵のばく露を受けた労働者17人にパッチテストを行なった結果、誰も反応は示さなかった(DFGMAK-Doc. Vol.25(2009)元文献;British Journal of Industrial Medicine(1980))との報告もある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | マウスに飲水投与による優性致死試験(生殖細胞 in vivo 経世代変異原性試験)で陰性の報告があるが、通常のプロトコールに準拠した試験ではなく、また、陽性対照もなく、交配後10日目に雌動物の検査を行うなど試験方法も不十分であり、この陰性結果の利用には制約がある(DFGMAK-Doc. Vol.25(2009))と記述され、その他にin vivo試験のデータもないので「分類できない」とした。なお、in vitro試験ではAmes試験で陰性(NTP DB(Access on May. 2010))、ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験および小核試験で陽性(CICADs 29(2001))の結果がある。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
雌ラットの妊娠期間および授乳期間を経て分娩後21日まで混餌投与した試験で、生存仔数が減少し(PATTY(5th, 2001)、ATSDR DRAFT(2009))、母動物の一般毒性として体重増加抑制と摂餌量の低下が見られた(ATSDR DRAFT(2009))。また、雄ラットは交配前60日間、雌は交配を経て妊娠後の器官形成期に経口投与した試験で、受精能や妊娠能力には影響せず母動物に対する毒性もなかったが、仔の体重・体長は生後21日目まで雌雄ともに有意に低かった(産衛許容濃度提案理由書 第45巻(2003)、CICADs 29(2001))。雄マウスに交配前64日間の飲水投与により、高用量群で精子細胞および精子の有意な減少に加え、受胎率の低下が見られた(ACGIH(2009)、CICADs 29(2001))。母体毒性が考慮され、本物質の直接的な生殖/発生毒性の証拠はないとの記載(CICADs 29(2001))もあるが、毒性作用を否定することはできず区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、神経系) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
本物質に限定されたデータはないが、ヒトの情報として本物質を含む五酸化バナジウム、メタバナジン酸アンモン等の混合粉塵の急性職業ばく露の顕著な症状として、重度の神経症および指や手の振戦など神経系障害の記載(PATTY(5th, 2001))があり、バナジウムの急性ばく露による影響として、軽度の場合はクシャミや咳を伴う鼻炎や喉の灼熱感、中等度の場合は上気道の刺激に加え、呼気性呼吸困難と気管支痙攣を伴う気管支炎、重度の場合は気管支炎と気管支肺炎が記載されている(PATTY(5th, 2001))。さらに動物試験において、ラットでもバナジウム化合物に共通した毒性症状として活動性、鈍麻、後肢麻痺、痛覚の低下などの神経系への影響が報告されている(DFGMAK-Doc. 25(2009))ことから区分1(神経系、呼吸器系)とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
本物質に限定されたヒトの情報はないが、本物質を含む五酸化バナジウムの混合粉塵の職業ばく露を数ヶ月から数年以上受け、結膜炎、鼻炎、気道粘膜の刺激、出血を伴う咳、呼吸困難、痙性気管支炎、慢性気管支炎などの症状が多数報告されており(DFGMAK-Doc. Vol.4(1992))、バナジウム粉塵による職業ばく露で、気管支炎、気管支痙攣、持続性の咳、鼻腔粘膜の刺激症状、喘鳴、ラ音、水泡音、緑舌、高濃度では呼吸困難や動悸の報告が複数あり、肺気腫の危険性も記載されている(産衛許容濃度提案理由書 第45巻(2003))ことから区分1(呼吸器系)とした。なお、動物試験ではラットに本物質を3ヶ月間飲水投与をした試験で、白脾髄の肥大および過形成、別のラットの10週間の経口投与試験で、ヘモグロビン濃度とヘマトクリット値の低下および網状赤血球の上昇が認められたが、これらの所見に一貫性がなく、相反する結果について原因も不明である(ATSDR DRAFT(2009))と述べられている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類 (オオミジンコ) の48時間LC50 = 2.3 mg/L (AQUIRE, 2011) から区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分2であり、急速分解性に関する適切なデータが得られていないことから、区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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